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コラム

プロバイオティクスがアトピーを改善する!?知られざる健康・美容効果

アトピーを改善するなどさまざまな健康効果があるとして、近年、乳酸菌やビフィズス菌以上に注目を集めているのが、プロバイオティクスです。今回は、驚くべきプロバイオティクスの効果や、プロバイオティクスを効率よく摂取する方法についてご紹介します。

 

プロバイオティクスってどんなもの?

腸内フローラのバランスを正常な状態に保ち、人の体にとって良い働きをもたらす生きた微生物のことを、「プロバイオティクス」と言います。

人の腸内には、体に良い働きをする善玉菌や悪い働きをする悪玉菌も含め、400~500種類以上、数にしておよそ100兆個もの腸内細菌が存在しています。それらは種類ごとに寄り集まって生息しており、腸内細菌の集合体のことを腸内フローラと呼んでいます。腸内環境を整えるためには、腸内フローラのバランスが善玉菌優勢に保たれていることが非常に重要なのです。

乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌の一部も、プロバイオティクスの一種です。しかし、すべての善玉菌がプロバイオティクスと呼ばれるわけではなく、体にとって非常に有益であると認められた細菌だけが、プロバイオティクスと呼ばれます。

 

プロバイオティクスのアトピーなどへの健康効果

プロバイオティクスで最も注目したいのが、健康への効果です。
特に、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状に対する改善効果が期待されています。

そもそも、さまざまなアレルギー症状は、免疫機能の異常によって起こります。免疫機能は、ウイルスや病原菌に対して攻撃を行う体の防衛反応です。しかし、何らかの異常によって免疫機能が過剰に働くと、本来ならば体に無害な花粉やその他のアレルゲンに対しても反応してしまい、自分の皮膚や粘膜まで攻撃してしまいます。これが、アトピーをはじめとしたさまざまなアレルギー症状の原因です。

人の腸管には、体全体の約6割に当たる免疫細胞があります。そのため、腸内環境を整える作用を持つプロバイオティクスには、免疫細胞を活性化させて、免疫機能の正常化を促す作用が期待でき、アレルギー症状の改善効果があると考えられています。
また、プロバイオティクスの作用によって免疫力が高まれば、風邪やインフルエンザウイルスにも感染しにくい丈夫な体を作ることもできます。

 

プロバイオティクスの美容効果

腸内環境と肌の状態に密接な関係があることは知っていますか?腸内環境の悪化には、悪玉菌の増殖が関係しています。

悪玉菌は、乱れた生活習慣や過度のストレスによって増殖し、タンパク質を分解して、硫化水素やアンモニアなどの有害な毒素を生み出します。増えすぎた毒素は処理しきれずに少しずつ腸内に蓄積し、やがて血管を流れて全身を巡ります。これが、吹き出物や肌のくすみ、シミやシワといった肌トラブルの原因となるのです。

プロバイオティクスには、腸内の善玉菌を増殖させ、悪玉菌の増殖を抑える作用があります。これにより、腸内に毒素が溜まり過ぎることがなく、肌の状態も整うようになります。

また、プロバイオティクスの効果で腸の働きが活性化されると、新陳代謝も高まるため、ターンオーバーの正常化も期待できます。

 

代表的なプロバイオティクス

プロバイオティクスと呼ばれる微生物には、「酸に強く生きたまま腸に届く」「悪玉菌を減らす」「抗菌性物質を作って、さまざまな病気の予防に効果を発揮する」など、いくつかの条件があります。
代表的なプロバイオティクスは以下のとおりです。

・ラクトバチルス・カゼイ
…乳酸菌の一種で、胃酸や胆汁酸への耐性が強い特徴があります。ウェルシュ菌などの悪玉菌を抑制する作用があり、特に便秘の予防や改善に効果的です。

・ラクトバチルス・ブレビス
…京都三大漬物の1つである「すぐき漬け」から発見された乳酸菌の一種で、ラブレ菌とも呼ばれます。整腸作用のほか、コレステロールを低下させる働きがあり、生活習慣病の予防に効果的です。また、解毒作用を持ち、がんの予防効果も期待されます。

・クレモリス菌FC株
…乳酸菌の一種ですが、ほかの乳酸菌とは異なり、乳タンパク質と結合することで、独特の粘りを生じるEPSという多糖類を生成します。整腸作用やコレステロールの低下、免疫力の向上、美容効果などがあります。

・ビフィドバクテリウム・ロングム

…乳児の腸内から発見された、胃酸に耐性があるビフィズス菌の一種です。生きたまま腸に届き、悪玉菌を減少させて、腸内環境を正常に保つ効果があります。

 

プレバイオティクスと一緒に摂ろう!

プロバイオティクスは、プレバイオティクスと一緒に摂取することで、その効果をさらに高めることができます。

プレバイオティクスとは、自らがプロバイオティクスの栄養となり、プロバイオティクスやそのほかの善玉菌の増殖をサポートする成分のことを指します。オリゴ糖や食物繊維がプレバイオティクスとして認められています。

オリゴ糖が豊富に含まれるのは、はちみつやバナナ、食物繊維が豊富に含まれるのは、キウイやりんご、いちごなどです。これらをプロバイオティクス入りのヨーグルトなどと組み合わせて食べる方法がおすすめです。

最近では、プロバイオティクスとプレバイオティクスのどちらも配合したシンバイオティクスと呼ばれる健康食品も増えているので、身の回りでシンバイオティクス食品を探してみるのも良いでしょう。

 

参考)
プロバイオティクスとは|乳酸菌ラボ《フジッコ株式会社》
http://cremoris.fujicco.co.jp/probiotics/
プロバイオティクスって何?|乳酸菌のパワー|知ってトクする!植物と乳酸菌のチカラ
http://www.otsuka-chilled.co.jp/power/probiotics/page2.html
【医師が監修】美肌にも影響するプロバイオティクスの効果|ヘルスケア大学
http://www.skincare-univ.com/article/007472/
【医師が監修】善玉菌を活性化させるプレバイオティクスってなに?|ヘルスケア大学
http://www.skincare-univ.com/article/007473/
【医師が監修】整腸作用だけじゃない!乳酸菌飲料の効果|ヘルスケア大学
http://www.skincare-univ.com/article/007487/
果実・種実類/その他|大塚製薬
http://www.otsuka.co.jp/health_illness/fiber/take_fiber/foods_amount/kudamono/