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コラム

「塩分」、「食塩相当量」と「ナトリウム量」のおはなし

食品パッケージを見ると、栄養成分として「ナトリウム量」や「食塩相当量」の表示がありますよね。「ナトリウム」って塩のことだと思っていたけど、「食塩相当量」や「塩分」とどこが違うのでしょうか?そんな疑問をもっているなら、ここで解消しましょう!

 

人の体に欠かせない「塩」と「塩分」はどう違う?

そもそも「塩」にはどんな働きがあるのでしょうか?「塩」は、「ナトリウム」と「塩素」からできています。「ナトリウム」は体の水分量の調節や、神経・筋肉を動かす働きがあり、「塩素」は胃液などになっていきます。

「塩分」とは、「塩」の主成分である「塩化ナトリウム」のことです。摂取量によって体の水分維持に影響を与え、高血圧や脱水症状などを引き起こす要因になるため、とりすぎには注意したいですね。

 

「ナトリウム量」と「食塩相当量」の違い

では、食品の栄養成分表にある「食塩相当量」や「ナトリウム量」の違いは何でしょうか?

「ナトリウム量」は、食品に含まれるナトリウムの数値です。一方、「食塩相当量」は、食品に含まれるナトリウムを“全て食塩由来として算出した”食塩量です。
食品に含まれる「ナトリウム」のほとんどは「塩化ナトリウム」ですが、昆布のうまみ成分の「グルタミン酸ナトリウム」など、塩以外の由来のものがあるため、あえて細かく計算をして表示されているのです。

塩分量に換算した「食塩相当量」の表示は、2015年4月に施行された「食品表示法」で義務付けられました。増加する高血圧などのリスクを防ぐために、国は1日の食塩摂取量の目標値を「男性8g未満、女性7g未満」としています。食品の栄養表示を食塩量に換算することで、食品からの摂取量をより分かりやすくしているというわけですね。

食塩を使っていない食品には「ナトリウム量」と「食塩相当量」の両方の表示が認められています。栄養表示の切り替えには5年の猶予期間が設けられているため、食品によって栄養表示はまだ統一されていませんが、2020年以降には完全に切り替わる予定です。

ちなみに、ナトリウム量と食塩相当量はこのような計算式で求められます。

ナトリウム量[mg]×2.54÷1,000=食塩相当量(塩分)[g]

この計算式を覚えるのが大変、ということであれば、

食塩相当量(塩分)1g=ナトリウム量 約400mg

ということを覚えておけば、簡単に計算できますね。

「塩分」、「食塩相当量」、「ナトリウム」。それぞれの違いと見方を知って、健康的な食生活に役立てましょう!

 

参考)
【味の素KK】「やさしお」|管理栄養士から|そもそも塩分とは?
http://www.ajinomoto.co.jp/yasashio/dietitian/