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コラム

動物性と植物性の違いって?それぞれの特徴や効果を「たんぱく質」と「脂質」でチェック

食べ物や栄養素には、「動物性」と「植物性」のものがあります。それぞれにどのような違いがあるのでしょうか?今回はたんぱく質と脂質に関して、2つの特徴と効果などを解説していきます。

 

動物性たんぱく質

動物性たんぱく質は、肉や魚、卵、牛乳、チーズなどの乳製品に豊富に含まれる栄養素です。
たんぱく質を語る上で欠かせないのが、アミノ酸。

アミノ酸はたんぱく質を合成する成分です。20種類ありますが、さらに、体内でも作られる11種類の非必須アミノ酸と、体内で作られないため食事から摂取する必要がある9種類の必須アミノ酸に分類されます。たんぱく質を摂取する際は、必須アミノ酸のバランスが偏らないように気をつけることが重要です。

必須アミノ酸のバランスを示す数値のことを、アミノ酸スコアと言います。
動物性たんぱく質は、その名の通り動物由来のたんぱく質であることから、アミノ酸の組成が人体に近く、アミノ酸スコアが高いたんぱく質だと言えます。そのため、植物性のたんぱく質に比べて体内で利用しやすく、内臓や筋肉、皮膚や爪、毛髪の健康維持に重要な役割を果たします。

たんぱく質が不足すると、体が疲れやすくなり、免疫力も低下するため、風邪などにかかりやすくなります。また、皮膚にハリがなくなったり、爪や毛髪のツヤが失われたりすることは、たんぱく質不足のサイン。
ダイエットをしている人などは肉や乳製品を避けがちなため、注意が必要です。

 

植物性たんぱく質

植物性たんぱく質は、大豆に豊富な大豆たんぱく質が代表的です。
豆や豆類に多いイメージがあるかもしれませんが、ご飯や麺類、パンなどの炭水化物、野菜や果物などにも含まれています。

植物性たんぱく質は、植物に特有の細胞壁や繊維質の影響で、動物性たんぱく質に比べると、体内での利用率はやや劣ります。
しかし、植物性の食べ物には肥満の原因となるコレステロールが含まれず、飽和脂肪酸の含有量も動物性の食べ物に比べて少ないため、余分な脂質の摂取を抑えられる点は、植物性たんぱく質にしかない利点だと言えます。動物性たんぱく質を含む食品はカロリーも高いため、ダイエット中の人や肥満が気になる人は、たんぱく質補給として植物性たんぱく質を摂取する方法も良いでしょう。

アミノ酸スコアに注意して栄養管理を行えば、植物性たんぱく質のみでも、体に必要なたんぱく質と必須アミノ酸を摂取することは可能です。しかし、それぞれに異なる利点があるため、体の健康を保つためには、2つのたんぱく質をバランス良く摂取することが大切です。

 

動物性脂質

動物性脂質は、肉や卵、バターや生クリームなどの乳製品に含まれる脂肪分です。
動物性脂質には安定性が高い飽和脂肪酸が豊富なため、常温では固形状であることがほとんどです。

脂質は健康に悪いと思われがちですが、体のエネルギー源となる重要な栄養素の1つ。安定性が高い飽和脂肪酸は脂肪として体内に貯蔵され、必要があれば分解されて、エネルギーとして活用されます。

また、牛肉や豚肉、卵などに含まれている不飽和脂肪酸の一種、オレイン酸には、コレステロールを低下させる働きがあります。オレイン酸は、飽和脂肪酸であるステアリン酸から合成することもできます。
さらに、乳製品に豊富な共役リノール酸には、肥満の予防やアレルギー症状の軽減、発がん性物質の抑制効果などが期待できます。

ただし、動物性脂質に豊富な飽和脂肪酸の中には、コレステロールを増やす働きがあるものもあるため、過剰摂取には注意が必要です。

 

植物性脂質

植物性脂質は、サラダ油や菜種油、大豆油、コーン油など、植物から精製される脂肪分です。
植物性脂質には安定性が低い不飽和脂肪酸を含むものが多く、常温では液状であることがほとんどです。

不飽和脂肪酸には、悪玉コレステロールを減少させる効果があり、生活習慣病の予防などに効果的です。しかし、過剰に摂取すると、アレルギー疾患を悪化させたり、乳がんや前立腺がんなどのリスクを高めたりすると言われています。

ちなみに、バターに似たマーガリンや、生クリームに似たホイップクリームは固形状、または半固形状ですが、これらは植物性の油脂を化学的に加工して作られた、植物性脂質に分類されます。

マーガリンやホイップクリームなどの動物性脂質の代替品は安価であることが多く、色が白っぽいため、お菓子の原料としても活用されます。また、牛乳を原料としないか、含まれていても少量なため、乳独特の風味がなくさっぱりとしていて、牛乳が苦手な人でも食べやすい特徴があります。

ただし、これらの代替品は、加工の過程で悪玉コレステロールを増加させるトランス脂肪酸が生成されるため、過剰摂取には健康への影響が懸念されます。調理によって動物性脂質と使い分けるようにすると良いでしょう。

脂質の場合も、どちらのほうが体に良いと言えるものではありません。それぞれをバランスよく摂取するように心がけましょう。

 

参考)
動物性蛋白質・植物性蛋白質の効果・役割・不足[栄養管理]All About
https://allabout.co.jp/gm/gc/371351/
【たんぱく質】動物性・植物性の違い/一日の推奨量・目安量/食品|ダイエットSlism
http://slism.jp/related_terms/protein.html
すぐにわかるトランス脂肪酸:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/
動物性脂肪より植物性脂肪の方が健康にいい?-よくある質問-財団法人日本食肉消費総合センター
http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui3/q_058.html
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸、どこが違う?-よくある質問-財団法人日本食肉消費総合センター
http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui3/q_055.html
「植物性脂肪なら大丈夫」は大きな間違い!サビない身体には動物性も必要|女性の美学
http://josei-bigaku.jp/sabinaikarada8815/
知ってた?動物性と植物性の生クリームの違いと選び方のコツ|ウーマンエキサイト
http://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_Nanapi_00004221/
バターとマーガリンの違い-クックパッド料理の基本
http://cookpad.com/cooking_basics/11556